「もっとややこしい嘘ついてくっかと思ったが、大したもんじゃあねえな」
「…………」
「何で睨んでくんだよ。こんなの考えなくても引きこもりのおめえに彼氏なんかいねぇってわかるだろ」
「……まあ、順当に考えたらそうだね。一応外に出てるけど」
「どうしたぁ？てめえが勝手に自滅したのがそんなに悔しかったか？」
「……これは私の自滅じゃなくてそっちの不戦勝だ」
「おめえなあ……」
「一喜一憂させるつもりがなんでこんな目に会わなきゃならないんだ！」
「何がしたかったんだおめぇは！」


エイプリルフールとは要するに自分がどんな嘘をつくかよりも相手がどんな反応をするかが重要なのであって、ましてや何も考えてないと思われる相手に不意打ち食らうなんて、しかもこれはどう解釈したらいいんだ……まさか、いや、あれに限ってそんな。……本当、に？


と、メイビーは思ったようです。3巻部分なので、この辺での疑惑が4巻ネタに始めに持っていかれる……ということでいいのか？

前にもメイビーとスタンで四月馬鹿ネタを書いたことがあるのだけど、あれはややこしくしすぎて自分で理解出来なくなってお蔵入りになった記憶がある。メイビーが自分の中での『嘘』に関する見解を話す、これより後の話なので、自分で書いた字が薄くて読めなくなってなければ日の目を見ることもあるかもしれません。